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2010年 04月 17日
キム・ソンテの自殺後、インターネット上で大騒ぎとなります。それは「ミョンソン財閥、悲運の皇太子」などという殺人未遂犯キム・ソンテを逆に美化したものばかりなのです。
「金融業者息子の企業ハンター、結局命を奪う・・・・」というネット記事を見ているガンソク。 「なぜ君が?掌で空を覆うような愚かなことはするな」「しかし室長にそんな屈辱を・・・」 「屈辱?結果的に私のせいで一人の人間が命を絶ったんだ」 「室長だって、キム・ソンテにどんな目に遭わされたか・・・・」 「人が死んだんだ。私はこうして生きていて、なぜ人を死に追いやったかと世間から問われれば、答えなければならない。だから君は前に出るな」 このキム・ソンテに関しては、私たちは到底納得できるものではありません。大体、警察は何してたの?という疑問もありますし、ガンソクのひき逃げ、ヘジュの誘拐、ダナの傷害と大犯罪者ではないですか・・・・。またネットの記事も一方的でガンソクを極悪人のように世間が騒ぐのも解せません。(もしかしたら作家の韓国ネット社会に「言い訳もせず傷つく人もいる」という過熱気味なネチズンへの警鐘なのかもしれません) 前回ダナが「不吉な夢」を見るというシーンがありましたが、その時キム・ソンテの映像があったのです。たくさんの(マスコミ宛でしょうか?)封筒と検察庁に再捜査を要求する遺書を残し、ガンソクの顔を思い浮かべながら死を決意するシーンです。 たび重なるキム・ソンテの犯行に、ガンソクは自分への反省よりも愛する者を傷つけられた憎しみの方が強くなってしまっていたのではないでしょうか。 以前にも書きましたが、このキム・ソンテの登場そのものが、かつてのガンソクが作り上げてしまった化け物なのです。それは自殺によって終わらず、以後も「間違った生き方」をしてきたガンソクへの課題として残り、「生き方を変えれば、過去は許されるのか?」と問うているということではないでしょうか。 (ダナの夢の不安もあり)このドラマ終盤、ガンソクの山場です。 一人ベンチで、ソンテ通夜から帰ったガンソクが話したことを思い出しています。 「こんなことは望んでいなかった。僕は何をしていきてきたんだ。人を死に追い込むなんて」 「あまり自分を責めないで」 「僕は自分が正しいと思っていた。やられる方が悪いんだ、所詮この世はジャングルだ、弱いヤツが強いヤツに食われるのは自然の摂理だと・・・。キム・ソンテのことも君と僕を殺そうとしたと憎んでいた。勝手に破滅しておいて、なぜ僕を恨むんだと。でも今日分かった。彼も誰かの息子であり、大事な兄弟だった。だから胸ぐらをつかまれても悔しいとは思わなかった。僕はこんな仕打ちを受けて当然だ、僕がいなければ、彼をそこまでダメにしなかったかも知れないから・・・・」 あれから何日もたっているのに・・・・、ダナはガンソクが自分に心配かけまいと隠していたことを知るのです。 ヨンジャが泣きながら「友達から電話で、ガンソクが拘束されるかもしれないって・・・・、 ガンソクとハ教授が殺されそうになったことは言わないの?」 「むこうは殺したいほど悔しかったんだとさ、人の不幸は蜜の味ってな・・・」 「なんてことなの・・・・、本当にガンソクに何かあったらどうしよう、拘束されたら・・・・」 「俺の因果を息子のガンソクが背負うことになろうとは、俺が・・・生き方を間違えた。 何が何でも勝てと、弱いヤツを踏み台にしろなんて教えるんじゃなかった・・・」 駐車場でガンソクの帰りを待っているダナを見て、嬉しそうに車から降りるガンソク。 ハルモニの薬を友人の医者が持ってきてくれたと自慢げにダナに渡します。 「どうしてこんなことまで・・・・忙しいでしょうに。もうこんなことしないでください」 「当然でしょ、君の大切な人なんだから。感動したの?」 「私たち隠し事しない約束でしょ?夫のことを他人から聞くなんて・・・私の耳をふさいでどうします。私を愚かな嫁にしたいですか?」 「あなたの苦しみを知らずにいるなんて、どれだけ酷なことか分かりますか?」 (ダナを抱きしめて)「分かった、もう二度とそんな酷なことはしません」 床に就いている母、酒を飲んでいる父。その寝室にダナと共にガンソクが入ります。 ヨンジャが起き上がって「大丈夫なの?どれだけ悔しくて辛いか・・・・」 「そんなことありません、母さん」と答えるガンソク。 「ガンソク、お前に負担をかけるなんて、親として面目ない」 「父さん、なぜそんなことを言うんですか」 「高校の頃の気まぐれです」 「友達と喧嘩して殴られた顔でこう言った「父さん、天文学者になっちゃいけませんか?勉強しながら暮らしたい」と」 「星を見ながら暮らすのがロマンティックに思えて・・・・」 「この無知な父は「男のくせに何が星だ。お前はイ・チョンガプの息子らしく生きろ」と。 だから常に爪を立てて、いつでも世の中と戦える態勢でいろとお前を追い込んだ。 貧しさから蔑まれて生きてきたせいで、すべてを奪いたかった。それでお前を・・・・ 息子のお前を道具にしてしまった、お前というムチを世の中に振り回してきた。 その結果、今、息子のお前に辛い思いをさせている」 「父さん、そうは思いません。父さんにいくら追い詰められても、本当にイヤならしなかったはずです。だけど私は父さんを口実に、自分の本能に従ってきた。奪い取りたい欲が私の中にあったんです。そして今、世間の非難を受けている。彼女がいなければ、この瞬間もバカな奴らと嘲笑っていたでしょう。でも今は違います、償うべき罪があるのなら、罰を受けなければならないのなら、受けます」 ヨンジャ泣きながら「ガンソク・・・・」 「私はいつにもまして落ち着いています。間違いを間違いと認めたら穏やかになれました」 「こんな父でなければ、世間に非難されるようなことはなかっただろうに・・・・」 「それでも父さん、私は生まれ変わってもお二人の子として生まれたいです。 でもその時は、世の中と戦えなんて言わないでくださいね」 「ああ、たとえ来世でクズ拾いでも、お前には善良に生きろと言おう。人に恨みを買うようなことをせず、蔑まれても誠実に生きろと。それこそが穏やかに生きるすべなんだと教える」 (ガンソク微笑んで)「期待しますよ、父さん」 「ああ、期待して見ててくれ、生まれ変わってこの父がどう生きるか」 この「お前をムチにして振り回した」というチョンガプの言葉は、一言でかつてのガンソクを言い得ています。その結果息子が世間から非難を浴び、はじめてチョンガプは自分の生き方が間違っていたと気づくのです。 以前、ガンソクは(27話)夜明けを待ちながらダナに「父の期待に応えようとする強迫観念がある」と言っていました。しかし、それを反省し悔いる父に「自分にもそういう気持ち(奪いたい、勝ちたい欲)があったからだ」と言っています。ダナによって目覚め、自分が間違って生きてきたと分かった時点から既に「父親のせいだけではない」と認めているガンソクは立派だと思うのです。 そして「生まれ変わってもお二人の子に、でももう戦えなんて言わないで」のセリフに私は何度見ても号泣してしまうのです。(ほら、やっぱりガンソクは辛かったんじゃないか?父に逆らえなかったんじゃないか?と思わせるからです。父のムチとなったガンソクは相手に当たるたびに、ムチの方も相当痛かったのではないのでしょうか) このドラマのテーマに「生き方を変える」があるとすると、今まで(ガンソクを筆頭に)登場人物の何人もが既にそうなっています。 この終盤にきて、イ家の家長であるチョンガプが、今までの生き方を間違いと認め、生まれ変わるには、ガンソクの苦しみの犠牲が要ったという大変重要なシーンと思うのです。 「天文学者になりたかったなんて知らなかった」とダナに言われたガンソクは、ドーデの「星」のせいかもと話します。それから始まるガンソクの自慢話をダナが茶化すのです。そんなダナを抱きしめて「一日中大変でも、ずっと考えてた。避けずにチャンと受け止めよう、そして家に帰ろう、帰れば僕の妻がいるから。その妻が僕を笑わせてくれるから」 「本当にすごいユーモアだ僕の奥さん」 ************************* 「星」について まだ52話途中ですが、ガンソクが天文学に興味を持った理由にドーデの「星」という小説を挙げているので(気になった方もいるのではと思い)ご紹介します。アルフォンス・ドーデーは(私の世代では)小学校の教科書「最後の授業」でご記憶の方もいるかと思います。 「星」は「風車小屋だより」の中の短編の一つです。 “山の上の羊飼いのところに訪ねてきた憧れのお嬢様と夜空を見て星の話をしていると、いつの間にか、お嬢様は羊飼いに寄りかかって眠ってしまう”というお話です。 「天文学者ではなく、この羊飼いになりたかったのかもしれない」と言うガンソクは、大変なロマンティストですよネ。 この抒情的な話は、韓ドラ「ガラスの華」にも引用されていますし、チョ・スンウのオーディオブックも発売されているとか・・・、韓国では人気がある物語なのではないでしょうか。
by GANSOGA
| 2010-04-17 15:10
| 家門 M-Review 51-54
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