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2009年 12月 14日
ダナは仕方なく、スヨンとテヨンを外に連れ出し、事実を告げます。 二人の息子の反応は表し方は違っても、亡くなった母を思う気持ちから父の再婚には複雑なようです。「オンマが可哀想だ」と言って一人泣くテヨン。テヨンをいさめるものの、スヨンも「母は、父が来るのを待っているだろうに」とダナに話します。 この時ダナはどう思っているのでしょう。当初からダナはヨンインと父との結婚を願っているようでした。しかし、先立ってしまった者(母やジンハ)にとって、残された者の再婚は、ダナの中でどのように整理されているのでしょうか。 宗家同士の親の決めた学者の息子とダナが高校卒業と同時に結婚式を挙げたこと。 その日留学のため空港に向かう途中の交通事故でダナだけ助かったこと。 そしてダナは処女未亡人のまま今に至っていること。 ガンソクは大きくショックを受けます。 今までのダナから感じる不思議さや、ヒョンギュが言った「辛い生き方」の理由が一挙に合点がいき、ジッとしていられず一人車を走らせます。 しかし、今までのダナが頭をめぐるばかりです。 「オマエはストーカーか、今度見つけたらただじゃおかないゾ」と強い口調で言い放ちます。 両親の旅行中、朝起きてこないヘジュをガンソクが見つけます。 ヘジュが飲めないお酒を飲んで意識を失ったのは、今までのことからヒョンギュのセイだと確信したガンソクは、ヒョンギュに会うためダナを訪ねます。 「チョン・ヒョンギュの電話番号は」と取り乱して言うガンソクからダナはヘジュに何かあったと察します。問いただしますが、ガンソクはまったく冷静さを失っていて答えようとしません。 ダナにも責任はあるのです。ヒョンギュに自分を見ている人がいることを知りなさいと言ったことから、ヒョンギュはヘジュに気づいたわけですから。 昨日ヘジュに言ったことを聞き、ガンソクがヒョンギュを殴ろうとする拳を止め「殴られるようなことか」と言っています。 ダナに促されて、病室にヘジュを訪ねます。 そこでヒョンギュを見たヘジュが胸を押さえて呼吸困難になってしまいます。 心因性のものと分かりますが、ガンソクは心配でなりません。 その後一度は除細動までする危険な状態となり、ガンソクは医師に 「身体に異常がないのに、なぜこのような状態に?」 「目覚めた時の現実から身を守っているのでしょう、いずれにしても精神科の治療を」と医師 「精神科の治療を受ければ普通になりますか?」 (この後、ガンソクが涙を拭うしぐさをしますねぇ。以前から気になっていたので、この部分が演出なのかを台本で確認したところ、そのようなト書きはありませんでした。 ということはシフssiの「素の演技」のようです。) ヘジュの手をとり涙を流すガンソク。 ダナが勧めても座ろうともせず、ただヘジュのそばに立ち尽くすガンソク。 ダナの目はそんなガンソクを痛々しく感じ、一緒に胸を痛めているかのようです。 一晩病院にいようとしてくれるダナにガンソクが独り言のように言います。 「お金でできるかな。お金をかければコイツ直るだろうか。 コイツは僕と両親の代わりに罰を受けているんだと思います。 この世にお金でできないことなどないと言い続けてきた僕たちに、 そうではないと分からせるために」 ここで、ガンソクがヘジュを今までどう思っていたかが分かりました。 なぜ、いつも心配し、胸を痛めるかが・・・・。 ガンソクはヘジュが心を病んでいるのは、自分たちのセイだと思っているのです。 ガンソクは分かっていたんですねぇ。 済州島の空港でダナに「金で買えないものなんてないでしょ」や、父チョンガプにダナのことを「世の中金じゃないことを分からせようというヘンな使命感をもった女」も、みんなこのガンソクが言った言葉なのに・・・。 きっとヘジュはガンソクの「良心」なのでしょう。 自分たちの犠牲となっている妹ヘジュをガンソクはなんとか幸せにしたいと思っているはずです。 ダナに向かって「よりによってなぜアイツなんだろう、そしてアイツはなぜアナタなんだろう」 「妹ではだめか?ヘジュの気持ちを少し受け入れてやってもらえないか」 「分かっているでしょ」 「彼女のセイか?彼女は君より年上じゃないか」 「人を好きになるのに年齢なんか関係ないこと知ってるでしょ」 「そうだな、無理な話だな、君の心が他の女に向いているのに、妹を見ろなんて・・・。 でも何か方法がないかな、なんなら土下座だってする」 「止めて下さい。自分でもこの気持ち、どうしようもないんですから」 「どうしようもない気持ちか・・・・。それが僕にはまだ分からない」 ヒョンギュはダナがガンソクと一緒にいることがガマンならず、自分も病院に残ったわけですが、自分のセイでヘジュが呼吸困難になったり、心臓が止まりかけたりしたことに驚いています。 一人廊下で今までのヘジュを思い出しています。 それはヘジュがヒョンギュのダナへの想いを知っていながら、決してそれを邪魔するようなものではありませんでした。そして自分がヘジュに言った言葉を反省し、ガンソクにチャンと謝るヒョンギュは立派です。 ガンソクに「それをヘジュにも言ってもらえるか」と言われ、 「僕を見ても今みたいにならなければ、言います」 その時ヘジュは目を開けたとたん「オッパ、オッパ」しか言いません。 両親がいるにも関わらず、一度は心臓が止まりかけた状態から戻ったヘジュがお母さんとも、お父さんとも呼ばず、お兄ちゃんだけを探すのです。 ヘジュにとって兄ガンソクはこの世でたった一人の頼れる人なのです。 「お兄ちゃん、怖いよ、怖くて死にそう」と泣きながらしがみつくヘジュに 「お兄ちゃんがいるじゃないか、怖がらなくていい。お兄ちゃんが守ってやる」 朝「授業があるので、行かなければなりません」と行きかけるダナに 「あの、一緒にいてくれて、ありがとうございました」と礼を言います。 この時、ガンソクは自分がヘジュ危篤でどんなに心細かったか、そしていわば醜態をさらしてしまったのではないかの不安も含めダナに心から礼を言ったのではなかったかと思われます。 家に入ろうとするダナに突然 「僕と恋愛してもらえませんか」 ***************************************************** キム・ビョンド役 シム・ヒョンソプssi この人、顔は見たことある気がするのですが・・・?と思っていたら、俳優ではなく「お笑い芸人」さんでした。 1994年デビューなので結構キャリアのある芸人さんです。 バラエティー番組のMCや「青龍賞」の司会なども務めたことがあるようです。 このドラマではチュジョンの同僚で飲み友達。 いつもチュジョンにくっついて心配しているのですが、それが恋心かどうかが(本人は友情といっている)最後までハッキリしません。 マンギ会長からの信頼も厚く、気のいい青年といった役どころでしょうか。 俳優でないため、データがなく調べるのに苦労しました。 その結果一つだけドラマ出演が分かりました。 「パリの恋人」でカン・テヨンがシネコンに入社し新人研修のときに指導者のフリをして騙す新入社員がいたでしょ? あの人です!(笑) この人物紹介を書くため、色々調べるのですがなかなか難しく、それでいて苦労が報われないキャラクターではないかと(失礼!)不安にもなるシム・ヒョンソプさんでした。
by gansoga
| 2009-12-14 09:40
| 家門 M-Review 16-20
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